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ボルダリング経験が浅いからこそ、できる仕事がある

2023/1/31

Profile

山口万莉乃

ボルダリング経験2年半。岩場の経験もあり。
キッズスクールも得意としており、元気な笑顔でスクール生の楽しむ気持ちを引き出し、向上心や上達に繋げている。

ディーボルダリング沖縄豊崎店で働く山口万莉乃さんの前職は、なんと管理栄養士。病院や高齢者向け施設で勤務していました。クライミング歴2ヶ月で、「スタッフとして働きたい」と面接を受けたところ採用。初心者や経験の浅いお客様の気持ちを理解できる力を最大限活かしながら、今日も仕事をしています。

 

 

自分がしてもらったような接客を

自分もお客様にしたい

 

――山口さんが、ディーボルダリングを知ったきっかけは何ですか?

入社する前、私は3年間、病院や高齢者向け施設で管理栄養士として働いていました。退職後、次の仕事が決まるまで、一人でもできるスポーツをやりたいと考えました。その時に思い出したのが、ボルダリングでした。

私は中学・高校とソフトテニスをしていましたが、ソフトテニスはコートの環境やペアを組む相手で勝敗が左右されますし、そもそも勝利を目的としています。一方、ボルダリングは、一人でできるうえ、自分が頑張ればゴールに近づけますし、仮にゴールできなかったとしても楽しめるスポーツです。調べたところ、2ヶ月前にディー・ボルダリング沖縄豊崎店がオープンしたと知りました。

一人でボルダリングジムに行くのは初めてだったので、入店した時は緊張しました。しかし、スタッフが話し掛けてくれて「いいな」と思い、2回目からは通い放題パスを買って通うように。通い始めてから2ヶ月後、スタッフから「スタッフを募集している」と聞き、ここで働きたいと思いました。

 

――趣味で楽しむだけではなく、働こうと思った理由を教えてください。

私が初めてディーボルダリングに行った時に、私に対してスタッフがしてくれたように、私もお客様の不安をなくし楽しんでもらえるような接客がしたいと思ったからです。まだボルダリングは新しいスポーツで、沖縄県内においても知られているわけではありません。そのため、お客様がボルダリングに興味を持ってもらえるお手伝いをしたいと考えました。

 

――山口さんは管理栄養士の資格を持ち、キャリアも積んでいるので、違う業界に転職するのはもったいないと感じてしまいましたが……。

「ディーボルダリングでスタッフとして働きたい」と母に話した時にも、「大丈夫?」「もったいない」と言われました。でも、管理栄養士として食事をつくりながらも、当時、私自身は食事をおいしく食べられない状態で働いており、体調もよくありませんでした。そのため、心機一転、新しい環境に勇気を出して飛び込もうと決めました。また、管理栄養士として頑張った経験を活かして、これから新しく頑張ればいいという思いもありました。

 

自分が楽しむとスクールに

来た子どもたちも楽しんでくれる

 

――ボルダリングジムで働く人は、クライミング歴が長いイメージがあります。そうしたなか、クライミング歴2ヶ月の山口さんは、面接ではどんな話をされましたか?

面接をしてくれた店長たちとはすでに顔見知りで、ある程度お互いのことがわかっていました。そのうえで「ディー・ボルダリング沖縄豊崎店は未経験のお客様が多いので、私が初心者の心を持ちながら接客すれば、ボルダリングを身近に感じてもらえるのではないか」と話しました。

ディー・ボルダリング沖縄豊崎店は大型ショッピングモールの中にあり、初心者の方も多く訪れます。ボルダリングジムのスタッフは経験者が多い印象がありますが、私はその人たちとは違う接客ができるとアピールしました。

 

――当初はどんな働き方でしたか?

最初は時短のアルバイトとして、1日4時間、週3~4日働きました。受付を担当したほか、キッズスクールも任せてもらいました。

それまで仕事で子どもと関わった経験はありませんでした。スクール生を目の前にして緊張し、小さな声しか出なかったところ、スクール生から「この人は先生なのかな」と不思議そうな目で見られたことを覚えています。

 

――どのようにして子どもたちの心をつかんでいきましたか?

子どもとはいえ、相手は人間なので、こちらが不安な気持ちを持っていたら、敏感に感じ取ってしまうと思いました。「このままじゃダメだ」と思い、店長や先輩に相談をしたのです。

最初に言われたのは、「自分が楽しまなければ相手も楽しくない」というアドバイスです。キッズスクールはAクラスからCクラスまであり、私が担当していたCクラスはまずは楽しんでもらったうえで、いろんな動きを身に着けてもらうもの。そこで、ゲームをしたり、大きな声で反応したりしていくうちにスクール生も楽しんでくれるようになりました。

 

料金プランを覚え、お客様に合わせて

提案できやりがいを感じる

 

――接客面でのお仕事のやりがいは、いかがですか?

当店の場合、料金に関しては「都度利用」「回数券」「通い放題パス」があり、そのなかでも時間や期間が細かく分かれています。最初はなかなか覚えられなかったため、お客様に合ったプランをおすすめできず、もどかしさを感じていました。一生懸命覚えて、未経験のお客様に合ったプランをご紹介し購入してもらえるようになって、やりがいを感じました。

初めて来店した時に、私が担当したお客様が、その後も来てくれるとうれしいですね。私が初心者だと知った未経験のお客様のなかには、安心してくれる方もいらっしゃるので、自分の経験を伝えることもあります。

 

――スタッフとしてお客様と接する際に大事にしている点は何ですか?

沖縄県内にあるボルダリングジムは個人経営が多く、最小限のスタッフしかいないところもあります。そうしたボルダリングジムに比べると、当店はスタッフの数が多いので、お客様にも積極的に話し掛けることができます。お客様から「スタッフがいろいろ教えてくれてうれしい」と言われる機会もあり、私自身が初めて当店を訪れた時に感じたことが当店の強みだと再確認しました。だからこそ、積極的に話し掛けるようにしています。

「教えて」と言われたら、お客様がどこでつまずいているかを知るように心がけています。「まず登っているところを見てもいいですか」と尋ね、実際に登ってもらいます。そのうえで、アドバイスをしたり私自身が実際に登ってみせたりする場合もあります。

 

――クライミング歴の短さは、教えるうえでのハンデにはなりませんか?

自分の経験からだけではなく、仕事をしながらも他のお客様が登っている様子をいろんな角度から見ているので、「あの子はこうやって登っていたな」と思い出しながらアドバイスをすることもできます。もちろん、自分ができる登り方が増えればそれだけお客様の役に立てると思いますし、加えていろんな登り方を見て引き出しを増やすことも大切だと感じています。

お客様が登る様子を周りのお客様と一緒に応援した結果、お客様が登り切れると、とてもうれしいですし、役に立てたと感じますね。

 

クライマー、事務職、先生……

いろんな仕事があるから成長できる

 

――現在の働き方を教えてください。

入社から半年後にフルタイムに変更し、1日8時間、週5日働いています。それにともなって、いろいろな企画やイベントにも携わらせてもらっています。また、1つひとつの仕事を、それまでよりも丁寧に行うことも求められるようになりました。

昨年、当店では2~3ヶ月に1回、100本のコースを用意し、そのうち何本登れるかを競うイベントを行いました。常連の方には喜ばれましたが、初心者が参加するにはハードルが高いと感じました。そこで、並行して1日でもたのしめるイベントを企画しました。

これは100本のコースのうち、易しいグレードのコースに挑戦してもらう日を設けるというもの。初心者がお得に楽しめるように、たとえばハロウィンが近ければ仮装をして来店したら割引するなどのアイデアも出しました。すると、店長から「やってごらん」と言ってもらえました。実際にイベントを行い、その後もこのイベントは定着したので、うれしかったです。

 

――今後の目標を教えてください。

将来は正社員になりたいと考えています。当社の場合、正社員になると店長や副店長を任されます。店長や副店長はお店の責任者であり運営する立場。今の店長からは、そのために必要な能力を身に着けたり経験を積んだりするために、少しずついろんな仕事を任せてもらっています。店長のその姿を見ていると、自分の存在を認めてくれて、成長をさせようと考えていると伝わってきますね。

まずは正社員になるための指標を1つひとつクリアしていきたいと思っています。そのためにも売上増加にも取り組んでいます。売上増加のために行っているのが、キッズスクールのスクール生を増やすこと。当店では、小学生向けにイベントを開催しており、そこに参加しクリアした子どもにはバッジなどをプレゼントしています。さらにスクールの無料体験会の招待券もプレゼントするなどして、スクールに興味を持ってもらえるように工夫をしています。

 

――どんな正社員像を目指していますか?

ボルダリングは年齢や性別、経験を問わずに楽しめるスポーツです。だからこそ、お客様一人ひとりに寄り添う接客ができるようになりたいと日々勉強をしています。強いけど、いろいろな人から慕われるスタッフを目指しています。また、もっと沖縄の人にボルダリングを知ってもらいたいと思っています。

 

――最後に、これからボルダリングジムで働きたいと考えている人にメッセージをお願いします。

ボルダリングジムでの仕事は、クライマーとしてお客様と関わったりアドバイスをしたりするだけではなく、パソコンを使った事務の仕事もあれば、子ども相手に先生となる場合もあります。いろんな仕事をさせてもらえるので、自分のいろんな面が引き出されますし自分の可能性も広がります。仕事を通じて成長を実感できる職場なので、興味があれば、ぜひ新しい扉を開いてください。

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