1. TOP
  2. 採用情報
  3. PEOPLE
  4. アルバイトから店長→ホールドやギアの企画職へ

アルバイトから店長→ホールドやギアの企画職へ

2022/10/31

Profile

山元一鴻

ボルダリング経験10年。多くの大会で上位経験あり。最高グレード4段。複数のボルダリングジムでの店長経験があり、指導経験も非常に豊富。

アルバイトとして入社した山元一鴻さんは、正社員登用後、店長としてディーボルダリング沖縄豊崎店、仙台長町店、ディーボルダリングプラス蘇我店を立ち上げました。現在は、新規事業であるホールドやギアの企画・卸・販売を任されています。入社時から希望していた仕事に就いた今、新規事業を軌道に乗せるために日々奮闘しています。

ボルダリングは努力が

報われるスポーツ

――山元さんは、いつ頃からボルダリングを始めましたか?

大学に入学する直前の春休みです。YouTubeでクライミングの動画を見たのをきっかけに、近くでボルダリングができるジムを探して行ってみました。正直、初日は、すごくつまらないスポーツだと思いました。というのも私は、高校までサッカー部に入っていたので、運動神経には自信があり調子に乗っていたのです。でも、全然登れない。周りを見ると、自分よりも登れなさそうなお客さんは登れている。「何だ、これ」って感じました。

 

――それでもボルダリングを続けようと思ったのは、なぜですか?

初日に、常連の女性がすらすら登っている姿を見たからです。今振り返ると、中間のグレードだと思うのですが、当時の私にはすごく高いグレードに見えました。その姿を見て、この人のレベルぐらいまではやってみようと決意。途中で辞めてしまわないように、その日のうちにシューズとチョークを買いました。

その女性のレベルを目指して続けていたところ、気づいたらボルダリングの面白さがわかりました。現実世界ではいくら努力をしても報われないこともあります。でも、ボルダリングは、やり続ければできるようになる。努力が報われるところが、ボルダリングの面白さだと思っています。

 

――仕事としては、どのようにボルダリングと関わってきましたか?

大学1年生から当社とは違うボルダリングジムでアルバイトを始め、大学卒業後も2年間、そこで働き続けました。その後、起業してホールドの輸入を手掛けたり、外資系企業でシューズの製造に携わったりしました。

起業したものの、すぐには売上が立ちません。そんな時に、アルバイト時代の先輩から誘われたのです。その先輩はディーボルダリング綱島店で店長をしていたので、同店にアルバイトとして入社しました。当時の仕事内容は、大学時代にアルバイトをしていた時とほとんど同じで、接客が中心でした。

 

経営母体が安定しているからこそ

チャレンジができると判断

――アルバイトから正社員になった理由を教えてください。

理由は2つあります。当社は、ボルダリング事業だけで収益を上げているわけではありません。他の事業でも収益を得ており、経営母体が安定しています。この先何十年も仕事をするのであれば、安定した企業で働いた方がいろいろなチャレンジができると判断しました。

もう1つの理由は、新型コロナウイルス感染症の流行です。私の会社の取引先は、中国や韓国でした。そのため、取引を続けるのが難しく、会社を畳もうと決めました。

 

――正社員になってからは、どんなお仕事を担当しましたか?

2020年に、ディーボルダリング沖縄豊崎店の店長として立ち上げを任されました。今まで沖縄には家族旅行で行った経験はありましたが、仕事で行くのは初めて。仕事で沖縄に行けるなんて、最高だと思いました。

実際に仕事をしてみたところ、集客と予算の達成にとても苦労しましたね。新型コロナウイルス感染症の流行により、観光業が中心の沖縄は打撃を受けていました。沖縄豊崎店は大型ショッピングモールの中にあるのですが、テナントも全部埋まっていないような状況。さらに大型ショッピングモールの周辺には住宅がほとんどないので、どうやってお客様を集めようか悩み、何十個も施策を打ちました。例えば、団体割を始めたり、店舗でお酒を提供したり……。そうしたなかで、キッズスクールの生徒を増やすことに注力しました。

 

――集客はうまくいきましたか?

最終的に100人以上の生徒が集まりました。都内のボルダリングジムのキッズスクールでも、100人以上の生徒がいるところは多くありません。

生徒を多く集められたのは、沖縄のニーズを踏まえ、保護者一人ひとりに合わせて説明をしたからだと思います。沖縄は、全都道府県の中で最も所得が低い自治体です。だからこそ、保護者は教育に熱心です。ボルダリングは体を動かせるだけではなく知育にも効果的だと重点的に説明し、関心を持ってもらいました。

当時は自分が頑張らなければ店が潰れてしまうという意識があり、死に物狂いで働いていましたね。試行錯誤を繰り返し、ストレスが溜まったら上司にぶつけて……。そんな時も上司は広い心で受け止めてくれたので、この人についていこうと思いました。

 

仕事を任せることで

スタッフが成長していく

 

――沖縄豊崎店で店長を務めた後のキャリアをお聞かせください。

仙台長町店のオープンに合わせ、店長として勤務しました。仙台長町店は、沖縄豊崎店と同じように大型ショッピングモールの中にあります。そのため、ショッピングモール独自のルールに従い、イベント開催の際は書類の作成などをしなければなりません。ショッピングモール内にある店舗の運営方法がわかっていたことは、仙台長町店で店長を務めるうえで強みになったと思います。

 

――沖縄豊崎店に続き仙台長町店でも店長を務められましたが、ご自身に変化はありましたか?

仙台長町店では、できるだけスタッフに仕事を任せるようにしました。店長をやりながらホールドの輸入などにも関わるようになったため、スタッフができる仕事はスタッフに任せた方がいいと判断したからです。

副店長やアルバイトが私と同じように仕事ができるかと言えば、それは難しいでしょう。しかし、私よりも優れた部分があるかもしれない。もし任せて失敗すれば、それは店長が責任をとればいい。そう考え、体験会での保護者対応などを任せ、良かった点と改善点をフィードバックするようにしました。

 

――スタッフに仕事を任せてみて、いかがでしたか?

やはり任せた方が、スタッフは成長します。私自身も「確かにこの一言でお客様の気持ちは変わる」と気づくことがありました。仙台長町店から他の店舗に異動する時は、スタッフがしっかり成長していたので、安心して去ることができました。

その後は、ディーボルダリングプラス蘇我店の店長として、立ち上げに関わりました。

 

やる気さえあれば

いろいろなキャリアが積める

――現在のお仕事内容を教えてください。

ホールドやシューズの企画開発や卸、営業販売を担当しています。入社当時から、私はこの事業をやりたいと上司に伝えていました。日本一のボルダリングジムを目指すのであれば、自社でホールドの輸入などを手掛けた方が利益を確保できます。ただ、当時はまだ4店舗しかなく、輸入を手掛けるフェーズではありませんでした。

私が3店舗立ち上げているうちに、全社的に店舗数が増加。仙台長町店で店長をしていた時に、スイスのメーカーから連絡をもらったので「ここがチャンスだ」と部長に伝えました。メーカーの担当者が韓国の工場に来ると聞き、私と社長、部長とマネージャーで韓国に行き契約を結びました。これが2023年のことです。そこから新規事業が始まりました。

 

――今後はどのように進めていく予定ですか?

まず2024年11月に展示会に出展し、自社ブランドを宣伝する予定です。新規事業の担当者は私以外にもう一人おり、そのスタッフは自社製品を製造しています。完成し次第、自社製品の販売も私が行います。

ボルダリングジムの場合、まずは店長を、その次はマネージャーを目指すのが正統なルートでしょう。私は自分の意思で、そのルートを外れました。今までは店長として何人も部下がいましたが、部下はゼロになりました。でも、今はとてもわくわくしています。やる気さえあれば、ボルダリングに関わるいろいろなキャリアを積めるのが、当社の良いところでしょう。

 

――他に、入社してよかったと感じるところはありますか?

一般企業のような評価基準を採用している点です。ボルダリングジムは、ボルダリング技術やボルダリング業界での影響力など、文化を重視した評価基準を採用しているところもあります。しかし、当社は売上や周囲への貢献度など、一般企業と同じような評価基準を採用しているうえ、過程もしっかり見てくれます。沖縄豊崎店ではがむしゃらに仕事をしましたが、予算の達成はぎりぎりでした。でも、過程を見てくれて、ありがたかったですね。

また、風通しの良い会社です。私は直感で発言したり行動したりすることが多いのですが、意見を言えば必ず耳を傾けてくれます。

 

――今後の目標をお聞かせください。

店舗もクオリティーも私のような裏方も全て日本でナンバー1になりたいです。例えば、店舗数だけではなくキッズスクールの生徒数もナンバー1になりたい。新規事業についてはスイスのメーカーと韓国のメーカーと取引を行っていますが、良い製品を輸入し、国内のボルダリングジムから信頼を得られるような取引をして、ボルダリング業界をより良くしていきたいですね。

バイタリティーのあるメンバーが集まっているので、きっとできると思っています。私はやりがいを重視しており、自分の仕事で周りの仲間が喜んでくれたら最高なので、そのためにも頑張りたいですね。

 

――転職を考えている人にメッセージをお願いします。

今、働いている職場で60歳になっても働いているビジョンを持てないなら、ぜひ当社に来てください。

D.Boulderingで
一緒に働く仲間を募集中!

募集内容を見る