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店舗運営全般からリニューアル・ウォール設計まで。高いレベルのボルダリングジムを作り続けたい

2022/5/30

Profile

櫻本

クライミング歴11年。ボルダリングキッズスクールを5年経験。教えたスクール生の中で、トップレベルで活躍している生徒も多い。最高グレード2段。

大学時代に建築を学んだ櫻本さんは、ボルダリングにはまり、ボルダリングジムで働くことを決めました。大器株式会社に転職した理由は、建築の知識を活かしたウォール設計に携わりたいと考えたこと。現在は店長兼マネージャーとして、ウォール設計やルートセット、スタッフ教育など多岐に渡る仕事に挑戦しています。

いろいろな仕事に挑戦したい
その思いから転職を決意

――櫻本さんがボルダリングに興味を持ったきっかけは、何ですか?

兄が新潟県に単身赴任をした時に、ボルダリングを始めました。単身赴任が終わり地元に戻ってきた際に、「すごく面白いから、やってみたらいいよ」と勧められたのがきっかけです。

そこで、ボルダリングジムに行ってみました。子どもの頃から登ることが好きだったので、「きっと得意だろう」と思いながら挑戦したら、ものすごく難しくて……。経験者がすいすいと登っているのを見て悔しくなり、ボルダリングジムに通うようになりました。

――ボルダリングに魅了されたのですね。

その頃は、ボルダリングとはまったく異なる業界で働いていたのですが、「毎日通うなら、ここを職場にしよう」と決意。会社を辞めて、ボルダリングジムでアルバイトとして働き始めました。

――大器株式会社に転職しようと思ったのは、なぜですか?

そのボルダリングジムで6年ほど働くなかで、当時は主に店舗スタッフを担当していましたが、もっといろいろな仕事をしたいと考えて転職先を探していたところ、大器株式会社を知りました。

――転職活動中は、どんな仕事を希望していましたか?

ひとつは、ウォール設計です。私は大学時代に建築を学んでおり、ものづくりが好きです。そのため、いつかボルダリングジムのウォールをつくりたいと思っていました。その頃、大器は2店舗目をオープンしたばかりで、もっと店舗を増やそうとしているところでした。この会社なら、自分の意見を聞いてくれるうえ、ウォール設計をはじめとしたいろいろな仕事を任せてもらえるのではないかと考えたのです。

お客様の居心地を考え
店舗をリニューアル

――入社後のキャリアを教えてください。

2019年に入社し、綱島店の副店長になりました。メイン業務は接客や店舗の管理。当社はコンセプトのひとつに「初心者を大事にする」を掲げているので、初心者のお客様にリピーターになってもらうような接客に力を入れました。

2021年10月に本厚木店がオープンし、2022年3月に本厚木店の店長になるとともに、マネージャーに就任。今は綱島店と本厚木店の両方を統括しています。

 

――現在のお仕事の内容をお聞かせください。

店舗の環境づくりが中心です。たとえば、綱島店では2週間に1回、どこかのコースを変更し、大体4カ月で全部のコースを変更します。店舗のスタッフと意見を出し合いながら、コースを考えます。難し過ぎても易し過ぎても、お客様にとっては面白くありません。スタッフが提案したコースに対して、「ここを変えたら、さらに面白くなるよ」「ここは危ないから変えよう」など、バランスを見ながら調整するのも、私の大事な仕事です。

 

――2週間に1回変更するとなると、アイデアが枯渇しそうです……。

同じウォールでも、ホールドの大きさや種類、ホールドとホールドの間の距離などでコースの難易度は変わります。男性と女性では体の各部位の動かしやすさが異なるので、男性にとって登りやすいコースと女性にとって登りやすいコースは違います。そのため、コースが完成しても「もっと良いものがつくれるのではないか」と反省することも。コースづくりには「完成がない面白さ」があります。

お客様が成長を実感し、「もっと頑張ろう」と思えるようなコースをつくるために、社内で指針を設け、コースづくりのマニュアルもつくりました。

 

――他にも店舗をつくるうえで、心がけていることはありますか?

待機場所の確保です。ボルダリングは登った後は休み、また登ることの繰り返し。意外と待機している時間が長いスポーツです。ありがたいことに、綱島店はお客様が増えたのですが、これ以上増えたらお客様の居心地が良くなくなると判断しました。

そこで一部のウォールを移設し、待機場所をつくりました。待機場所を設けることで、他のお客様やスタッフと話をする機会ができます。居心地が良くなるだけではなく、そこから新たなコミュニティーが生まれるようになりました。

 

――集客に関してはいかがですか?

本厚木店は、土日の集客に力を入れています。遠方に住んでいるお客様にも来てもらえるように、見栄えがするホールドをあえて使って、SNSで目立つように工夫をしています。

キッズスクールを開催して子どもに教えていますが、とにかくボルダリングを楽しんでもらうことを心がけています。子ども同士がけんかをしていたら怒ることもありますが、ボルダリングに関しては一切怒らず、基本を中心に教えています。アドバイスひとつで、パッとできるようになる子どももいますね。子どもの集中力が途切れたらゲームを提案するなど、アドリブで楽しませるようにしています。

 

お客様とスタッフが協力する仕組みで
ボルダリングのやりがいを生み出す

――店長兼マネージャーとして、スタッフに接するうえで大切にしていることはありますか?

スタッフにやりがいを感じてもらえるように心がけています。ボルダリングジムの仕事は、受付、接客、掃除が中心です。スタッフに教える楽しさを味わってほしいと考え、綱島店では初めて来店したお客様に対して、好きなコースを男性は60本、女性は50本登れたら1カ月間無料にするというキャンペーンを始めました。

「レンタルシューズを履いているお客様がいたら、しっかり教えて一緒に頑張るのがスタッフの仕事だよ」とスタッフに話したところ、お客様とスタッフが力を合わせて登り切ろうと頑張る様子が見られるようになりました。

 

――お客様だけではなくスタッフにも目標ができますね。

そのために、あえて難しいコースにしました(笑)。これまで40人ぐらいのお客様が達成し、1年かけて50本登り切った女性もいます。登り切った時には、その場にいるスタッフ全員が「おめでとうございます」と声をかけています。

私自身、お客様にやり方を教えたことで、お客様が登れるようになり、喜んでいる姿を見ると楽しくなります。スタッフにもそう感じてもらえるようにするのが、私の仕事だと考えています。

 

――スタッフと接するなかで、櫻本さんご自身には変化はありましたか?

大人になったと感じています。入社前は自分の楽しみを優先していましたが、今はスタッフやお客様が楽しめるかどうかを大切にするようになりました。

物事に対しても主観で考えてばかりいましたが、周りの人の意見を聞くようになったことで客観的に考えられるようになりました。コースひとつとっても、スタッフによっては好き嫌いが分かれるので、「いろんな考え方がある」と痛感しています。

 

「心の広い会社」のおかげで
入社前の夢が叶った

――櫻本さんはウォール設計を希望して入社しましたが、その夢は叶いましたか?

はい。本厚木店は専門の業者に設計を依頼したのですが、そこに私の希望を提案させていただきました。そのひとつが、店舗内で最も手前に傾斜しているウォールです。初心者が「いつか登ってみたい」と憧れ、経験者は「かっこいい。登りたい」と思えるような形状を目指しました。

ウォールを設計するにあたっては、ある程度起伏があった方が「登りたい」と思わせることができますが、デザインに凝り過ぎるとホールドがつけにくくなります。傾斜がきついもののホールドがつけやすいウォールは、そこにホールドをたくさんつけると簡単になり過ぎて、きつい傾斜の良さが失われてしまいます。

 

――さじ加減が難しそうですね。

頭の中で完成形をイメージして、図面上で確認しながらつくりました。出来上がった時は「うまくいった」と思いましたし、他のボルダリングジムの方から「うちのジムにもこのウォールがほしい」と言われて嬉しかったですね。

 

――他にはどんなウォールを設計しましたか?

なんば店にはルーフを設けたのですが、傾斜がきついだけではなく長さを13メートルほどにしました。「長いルーフがあれば面白いだろう」と考えたのがきっかけです。完成した時は、「やった!」と思いました。傾斜はきついものの、ホールドのつけ方次第では易しいコースもつくれるようなウォールになりました。

 

――そうしたウォールのアイデアは、どうしたら思いつくのでしょうか?

普段から海外のボルダリングのウェブサイトを見たり、アートに触れたりするようにしています。そうすることで、ふわっとイメージが浮かびます。今後は、ウォールのアイデアをあらかじめ図面に起こして、データとして蓄積し、新店舗をオープンする時にすぐに出せるようにしたいと思っています。

色々な方のアイディアがあった方がもっと面白い壁が作れるようになると思います。新しく入ってくる方にもアイディアを出してもらい、一緒に作っていきたいです。

 

――お話を伺っていると、入社時に希望していたお仕事に次々とチャレンジしている印象を受けます。

上司からは「思ったことはまずやってみましょう」と声をかけてもらい、本当に自分がやりたいことを何でもやらせてもらっていますね。心の広い会社だな、と思うくらい(笑)。

実は、入社前は自分でボルダリングジムを建てて、そこでやりたいことをやろうという考えもありました。でも、自分では出せないような金額を使って会社がボルダリングジムをオープンさせているのを見て、そこでやりたいことができるので、今は入社してよかったと思っています。上司や他店舗の店長を含め、同年代が多いため、話がしやすいのも当社の良い点ですね。

当社は今後も多店舗展開を進めていく予定です。どの店舗でも高いクオリティーを保てるように、マニュアルづくりを進めるなど取り組んでいきたいです。

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